書評: 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

図書館にて、タイトルで惹かれた本。2010年とだいぶ古いが、読んでみれば勝間和代と香山リカのファン本であり、ベストセラーな書籍の引用、抜粋する本だった。
内容はありませんが、語彙がおもしろかった一冊です。

  • 能力は開発できない。でにないやつはできない諦めろ
  • ありのままで成功するための方法 (哲学) を読み解くのが本書
  • テーマ
    • 伽藍 (がらん) を捨ててバザールに向え
    • 恐竜の尻尾の中に頭を探せ
  • 勝間和代の社会進化論が出てくるが…
    • 私は、努力とはひとつの才能と断言する。すべての人が努力で幸せになれる世界はここにはない。だが、道は一つではない
    • 私は、努力は強度より継続が大事で、自分にあった道の努力が成功へ続くと信じている
  • 遺伝は科学ではなく、政治問題になる。そして、知能は遺伝する
  • ハリス「子供の性格の半分は遺伝によって、残り半分は家庭とは無関係な子ども同士の社会的な関係によってつくられる」
    • 子育ての大誤解
  • ドラえもんと多重知能の理論
  • 多重知能の理論 … アメリカの認知心理学者で教育学の大家であるハワード・ガードナーが唱えた
  • 現代の知能優先である能力格差は埋めれない
  • 比較優位 … イギリスの経済学者デヴィッド・リカード
  • 絶対優位 … 例えばタイピング能力において、AさんはBさんの100倍優れている
  • 比較優位の例、なるほど
  • 自由貿易は豊かな国も貧しい国にも恩恵をもたらすが、すべての国民が一律に幸福になれるわけではない
  • クリエイティブ・クラス … シンボリック・アナリスト / 高度な知識でグローバル展開にで着る専門家屋芸術家
  • 結果生まれたのが、ライシュの格差社会
  • 見えざる手 … アダム・スミス、効率的市場仮設
  • 人的資本論において、人の働く価値は「学歴」「資格」「経験 (職歴)」の三つで評価できる
  • 日本の履歴書はいまだに生年月日と顔写真を使う (それで差別しますよという意図)
  • 能力主義は、差別 (人種、性別、容姿、宗教、etc) のない平等な社会を築くための基本インフラ
  • マックジョブ … サービス分野における、低賃金、低地位、低尊厳、低恩恵、未来なしの仕事
  • マクドナルド化の危険性
  • しかし、マクドナルド化 (合理的システム) は快適なため人々から思考を奪い、鉄の檻へと閉じ込める
  • EQ … 心の知能指数
  • 第2章は著者の半生というか、つまりは全然おもしろくなかったのですっ飛ばしてもよい
  • 人は無意識のうちに単純な物理法則や因果関係で世界を把握しようとするもの
  • 人間社会の普遍的な規則・習慣である「返報性 (互酬性)」いわゆる「おかえし」は協力
    • 私はこれは友人関係で大切とは実感している。経験上、これが良心で成立しない関係はいつか崩れる。己の利益のときにだけ近づいてくる人間の多いことよ (他人は鏡とするならば、己の行いが原因でもあるが)
  • コミットメントと一貫性は、自己洗脳状態に陥り、過去を正当化してしまうので、うまく利用すればおもしろい
  • 宝くじが当たると信じている人はが、その確率を信じるなら、交通事故を恐れて家から出ないはずだ
  • 投資金額が増えるひつれ、無意識の自己正当化になり、悪い噂は耳にはいらなくなる。これぞマルチの心理
  • 評判 (承認欲求/他者の承認) は限界効用が逓増 (ていぞう) する
  • 日本人はエコノミックアニマル (経済的利潤の追求を第一として活動する人を批判した語) と呼ばれていた
  • 人は、1円の利益にもならなくても、評価を貰えれば必死になる。幸福を感じるから
  • お金では買えないけれど、お金 (手段) がなければ手に入らないものに必死になる。そして、限界効用が逓増するからリセットもできない
  • SNS の評価取りゲームよりも、大富豪の評価取りゲームがより多くの幸福をもたらすわけではない。評価取りゲームに序列はない
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