貧困の大きな要因として家賃が高いこと。東京ほど地域の縁が薄貧困に陥りやすい本書は制度や社会批判が多い。ザ・ノンフィクションのような話であった。官製ワーキングプアの件が心が痛む。こればかりは自業自得ではなく政策による狙われた弱者だ。
- 貧困女子は DV 男と結婚する
- 少子高齢化により、女性の風俗勤めや売春に年齢的な上限はない
- 「墜ちる場所」という評価だが、覚悟を決めれば貧困回避どころか中間層を超えて富裕側にまわれるという世界だった
- 男性に必要以上に触られたくないため「性感帯は背中と腕かな」と答える
- AV 業界はネットや繁華街の路上でお金になりそうな女性を発掘し、脱がして稼げる商品か確認、AV 撮影現場で男性が求める猥褻 (わいせつ) の最大公約数を撮影する。その映像を法律に合わせて修整して全国にバラまくというビジネスだ
- 徹底した市場原理主義で女性だけにリスクを背負わせて容赦なく使い捨てる
- 2000 年代半ばから援助交際や売春をしてカラダを売りたい女性が急増したため、価格が急降下した
- パパ活は自由恋愛で違法ではない
- 優秀な学生でも、短時間でお金を得るには風俗しかない。と答える
- 「いくら悩んでも、選択肢は風俗しかない」
- 自分自身を売り物にして売買する性風俗やパパ活、炎上交際的な仕事は個人の情報線である
- 女性たちは日々熱心に情報を集めて、最も楽に稼げる仕事に流れていく
- 優等生は、どこか夜のアンダーグラウンドな世界へ線引をしてしまい、そういう有益な情報までたどりつけない
- どの世界にもプロはいる。彼女らはプロには勝てない。プロではないため情報も降りてこない
- 彼女らの実態を批判するのは中高年の男性であり、性的奉仕を受けている層でもある。娘や孫世代にローンを背負わせた挙げ句、性的奉仕させる社会になってしまっている
- 貧困家庭や不遇に育った女性ほど、自分のために合理的に稼ぐより、人の役に立ちたいという意識を持って低賃金の福祉系職に就く傾向がある
- 保育は保育園不足の解消のために企業主導型保育制度がはじまり、子どもにたしてい興味のない補助金目当ての企業が殺到してボロボロといった状態。国が責任を放棄して
- どんどん民営化が進んでいる福祉事業にまったく未来はない
- 大学生の親にバブル世代が増えてから、子どもの奨学金を親の家計に組み込むことが世帯が増えた。詳しいことはわからないまま自分名義の膨大な負債を背負う
- 女子学生 → 貧困 → 風俗でバイト
- → 在学中にやりたいことが見つからない → 卒業後にAV 女優 or 風俗専業になる
- → 卒業後に普通の職業でいまの生活が維持できない不安が出る → 卒業後にAV 女優 or 風俗専業になる
- 蕎麦屋で働く一ヶ月分のバイト代をわずか一日で稼いでしまった → 「すごい仕事を見つけた」
- お金がない精神的苦痛 > 風俗の苦痛
- かつ、風俗嬢は必要とされ承認欲求が満たされるためやめれない
- 2004 年に日本育英会が開始され、独立行政法人日本学生支援機構に改編された
- 大学奨学金は変貌
- 財政投融資や民間資金を財源にして、奨学金制度を金融事業として展開
- 年利は上限 3% の利益をあげる金融ビジネスである (現在は低金利 0.01% だが戻る)
- 無担保
- 債務者である学生本人の弁済能力は問われない
- 三ヶ月滞納でブラックリスト、債務回収専門会社から取り立てがはじまる
- 優秀だと無利子の第一種、第二種は有利子
- 高齢者の医療負担を回せば解決
- 女子大生が風俗嬢になるパターン
- 中高生時代に「奨学金のリスク > カラダを売る」という思考におり奨学金制度を開府する
- 大学生時代に奨学金のリスクに気づき、最低限の利用におさえ不足分はカラダを売る
- 深く考えずに卒業直前にリスクに気づき、現実を知って混乱し高額バイトを探した末に風俗に駆け込む
- 風俗や水商売をはじめるのは 22 歳が一番多く、奨学金と関連があると想定される
- 男子学生の場合は、ホスト、キャッチ、スカウト、詐欺手伝い (うけこなど)。闇の世界は男子学生だらけ
- 喫煙率が高い、奨学金と JT の関連性
- 厚生労働省の「国民生活基礎調査」17 歳以下の子どもを対象とした「子どもの貧困率」
- 2012 年は 16%、2015 年は 13.9% (1/7 人の子どもが貧困状態)
- ひとり親世帯になると 50.8% と反芻を超える
- OECD (経済協力開発機構) 加盟国 35 カ国中ワースト 10 位、ひとり親世帯に限ればワースト 1 位
- 日本は国際的には貧困が進んでいる国という評価
- 貧困の指標は相対的貧困が使われる
- 相対的貧困 … 世帯の可処分所得を世帯人数で割って算出した金額が全人口の中央地の半分未満という定義
- もはや風俗は誰もが高収入を得ることのできるセーフティネットとして機能していない。ひと握りの高スペック女性だけが稼いでいる
- ネグレクトする貧困家庭の親は、生活保護受給に後ろめたさはなく、働いていいない状態でも自己評価は高い。自分は正しいと思っている。なんおで、子どもの教育、進学に興味はなく、公立高校の学費ですら渋る状態である
- 自己評価が高い貧困者「俺も大学なんて行っていない。そんなもの必要ない。俺も大学なんて卒業しないで生きてきた」と声高にいう
- 子どもの教育よりも、自分のためにお金を使いたい
- 上記のような世帯にいる子どものために、親権者を超えて子どもが直接相談できる機関が必要である。親権者が適切な判断ができるとは思えれないからだ
- 2009 年から重点分野雇用創造事業をはじめて、キャリアや手に職がない失業者をみんな介護職に誘導する施策となった。人材不足もここまできている
- 貧しさが工程化されたことで格差ではなく、階級という言葉が使われるようになっている
- 家電量販店の闇。非正規スタッフを奴隷として扱う
- 平均年収の一般女性でも、生活を少し豊かにしようと足りない月数万円を稼ぐために風俗とのダブルワークをsるうのが現状の日本
- 高い家賃が要因
- 風俗嬢の 8, 9 割は盛業を持つダブルワーカー。その多くは平均的な単身世帯の非正規労働者
- 正業とは違い、風俗では自分の頑張りがちゃんと評価される、やりがいがある。心の支えになるケースがある
- 性風俗の女性は女性の人権を迫害する象徴的な存在にされ、時代に求められて力をつけてきたフェミニスト団体のかっこうの攻撃の的になっている
- 官製ワーキングプア … 地方自治体の役所や公共施設などで臨時職員、非常勤職員という形で雇用されている労働者のこと。介護職や保育士なども、賃金のおおよそは制度設計している国が決めるので、範疇となる
- 「未来のある若者は福祉職に就いてはいけない。生産をして稼いで税金を払おう」(国の思惑にはまってはならない
- まじめで貧しい人の行動パターンと負のループ
- 貧しさから抜けたいのに、学芸員、医療事務、介護系の資格を取得しようとする
- 漠然とした不安感を消すため、貧しい原因を考えるのではなく、資格を貪る
- 難易度が低い資格を勉強しようとはじめる
- しかし、費用と時間がかかるため、生活はさらに圧迫される
- 資格を取得しても生活は変わらない。むしろ、投資した時間と費用でマイナスになる
- 嘱託職員の雇用契約の更新は最長 5 年
- 賃金を削りやすいのは素直で従順で文句を言わない人。それは主に女性である。真面目でおとなしく情報が少ない女性が真っ先に財政難の公共事業継続のための人柱になる
- 図書館は財政難の自治体にとってお荷物な存在
- 人生や生活において、人間関係が極端に少ない人は判断基準がずれる。自己評価が著しく高く相手に伝えがちになる
- 養育費の未払い率は 8 割を超える
- 子持ちで離婚したら、もう普通に生きようがない
- 「誰かに迷惑をかけたくないので、生活保護から抜けることはひとつの目標でしたから。それは達成できました」
- 収入が低くなるほど精神疾患の人の割合は増えていく
- これは、鶏が先か、卵が先かどっちなんだろ
- モラルハラスメントは精神的な殺人と呼ばれる
- マザコン傾向にある男が女に暴力をふるいがちで、長男が過剰に可愛がられる文化が残る沖縄などは妻に対する暴力が凄まじい → シングルマザーが多く離婚率と貧困率は圧倒的に日本一
- 本当の貧困に陥る現糸して、3 つの無縁。「家族の無縁」「地域の無縁」「制度の無縁」。そのどれもから助けてもらえない状態
- 「母はやっぱり実の子より、女として男を選択した」
- 特別な能力のないシングルマザーが、唯一、社員として働ける可能性がある業種が介護
- 介護はシングルマザーのセーフティネットになるが、帝銀銀、違法労働と過酷。女性の割合も 7, 8 割と多く、女性の貧困を牽引する業種となっている
- (どこにも保証はないのに) → なんとかなる → 離職 → だめでした。収入減りました。終わりです
- どちらも手に入れたいのだろうか。謎の万能感で取捨選択ができないのだ
- 後に、無知で思考回路が正常ではなかったと気づく
- このパターンが多いのはなぜだ
- 真面目が損をするか。真面目ってなんだろ
- 責任感が強い。人に迷惑をかけたくない。生活保護 = ずるい
- 原因を外側にあると断定。無理もないだろうがな
- 行政のこと、知識がない。高学歴であってもだ
- 常識は “ある” と答える
- 人の悪意を知らない、闇金の存在、高金利を知らない
- 障害年金をもらうと、児童扶養手当の 52,000 円/月、それと児童扶養手当証書がもらえない
- 児童扶養手当の受給世帯に認められる行政支援が受けられない
- また、生活保護も受けれない。子どもの進学を考える親には生活保護を受けない理由がある、下記参照
- 生活保護世帯の子どもが高等教育を受けるのが難しい制度に問題があるとして、議論されている。いままでは生活保護世帯の子どもの大学進学は認められなかった。世帯分離すれば認められるが、保護費は子どものぶん減額される
- 貧困家庭のパターン (複数もある)
- ひとり親
- 病気
- 子どもが多人数
- 三世代同居
- 障害のある親が子どもを育てるサポートがほぼゼロ
- 症状を薬で抑えることはできて、病気が生涯治ることはなく、一生通院することになる
- 最期を待つ高齢者が丁重に世話をされ、現役世代や子どもたちの人生が奪われる
- 寿町 (ことぶきちょう) … 横浜にある日本三大スラム街と呼ばれる場所
- 他は、大阪の西成、東京の山谷
- 住民税を払っている人がいないため、行政は寿町だけ違う運営をしている。ゴミ収集日も少ない。貧困者を一箇所に集めるとやりやすい
- 皆生活保護でやることないので昼から酒を飲んで、パチンコ、スナック、違法賭博とずっと遊んでいる
- 当然、医療、介護も無料だ
- ドヤ街で生きる者のほうが、東京の貧困女性より恵まれているといえる
- 実際、可処分所得はドヤ街の住人のほうがはるかに高い
- シングルマザーと比較となると運転の差