書評: 大国の興亡 (上)

Civ6 が Free Play のためやってみたが難しいため人類の工業の発展を知りたくこの書籍を漁った。今までは人口増加でどうにでもなったが、これからはその胃袋も減っていく中での争いが楽しみである。Civ6 にはない世界が現在起ころうとしている。香港の逃亡犯条例改正案しかりだ。

  • 多くの点では、日本の徳川幕府はその前の世紀に西欧で起こった「新しい絶対君主」と同じ性格を持っていた。だが、一番大きな違いは将軍に率いられた幕府が海外での領土拡張を避けていたことだ
  • ヨーロッパが生んだダイナミズムは、 ヨーロッパ内での競争が激しく、科学、宗教、医学、物理学、工学あらゆる分野で競い、印刷も発達し、さらに知識が広まり、世界最強となっていた。何より他の文明と比べ、不利な面が少ないことが最大の利点であった
  • 80 年戦争など、1500年代 〜 1600 年代 (中世) はとにかく戦闘が長かった
  • ハプスブルク家 (スペインとオーストリア) は、 他のヨーロッパ諸国とは比べ物にならないほどの富を獲得していた。 初代初期のヨーロッパの人口のうちほぼ1/4はハプスブルク家が支配する領土で暮らしていたことはほぼ間違いない
  • それでもハプスブルク家がヨーロッパを支配することなく終わったのには大きく3つの要因がある
  • 軍事革命。都市が発達し、とくに重装歩兵強すぎた。資金も足りなくなって破綻寸前であった
  • するべきことが多すぎた。戦うべき敵が多すぎた、守るべき戦線が広がりすぎた
  • イギリスは1799年には所得税が導入されておりその他土地税など大幅に引き上げられ戦争において隣国より金があった
  • ルイ14世はヨーロッパを統治しようとイキっていたが、イギリスの海軍国は強すぎた。その後、イギリスとは「海外」でのみ戦い、ヨーロッパ大陸と切り離し優位にたった
  • ナポレオン戦争によって疲弊したイギリスだがその後産業革命が進行して 工業化が進んだ
  • ナポレオンの帝国主義のかなりの部分が掠奪によって支えられていた
  • イギリスにとってナポレオンほどありがたかった存在はないナポレオンが暴れまくっている間にイギリスはますます強大になり繁栄し豊かな富を築いたイギリスが海の支配者であり会場でも世界貿易の分野でも今や向かうところ敵なし ロンドンはこの頃には金融の中心としての地位を固めた
  • 増えた人口 (とその胃袋)
  • 1800年代ヨーロッパ諸国の発展が早すぎてロシアは取り残されていた。 この時代のロシアの軍隊特に陸軍はひどかった。 選曲が見えず戦略も立てることができず 変死の教育は訓練が難しかったなぜならば 農奴制が崩壊する恐れがあったからだ。 訓練を施す消耗が足りなかった しかもこれだけの数の男たちを濃度の労働市場から引き抜いたためロシア経済は打撃を受けた
  • クリミア戦争によって膨大な損失 となったロシアは 弱く貧し現状を打開する策をねる。 そのうち最も顕著なのが農奴制の廃止である また アレクサンドル2世は父親の時代よりも遥かに熱を込めて鉄道の建設と工業化を推進した 石炭鉄鉱の生産大規模な 公益事業大企業などが出現するのも1860年以降に著しい減少で統計を見てもロシアの経済は一見目覚ましい発展を遂げたかのように思える
  • だがヨーロッパにおけるロシアの地位が1815年あるいは1848年に比べて大きく後退していることは明らかだった
  • 19世紀初めロシアの鉄の生産が倍増したがイギリスは30倍に増えた
  • 同じ時代南北戦争が勃発した黒船アメリカは経済大国に成長していた イギリスにはかなり劣っていたが世界の総生産のうちアメリカの占める割合も多くフランスに迫る勢いだった この時すでにアメリカは都市化が進んでおり 都市人口(ロシアはモスクワ?)はロシアの2倍になっていた。 この年だが鉄道の発展 新しい燃料資源によるエネルギーの消費鉄の生産を高めた
  • 南北戦争は四年にわたる戦いによる消耗は激しくおびただしい血が流れたが同時にこの戦争を契機として潜在的な力が表面に現れ 1865年以降に動員が解除されるまでのアメリカは (少なくとも短期間)世界最大の軍事大国に変身した
  • 北部の白人人口は約2000万人であるのに南部同盟の方は600万人だった
  • 日本はヨーロッパ諸国に比べるとまだまだ大国というわけではなかったが 戦うべきアジアの相手中国やロシア に比べると 軍事力があった
  • 日本独特の規律はすごかった。 すべての国民が軍人に敬意を表していた
  • 1800年後半から 戦後までは工業化がとても大切ではあったが現代は何だろうか it だろうか 金融だろうか 資源だろうか
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