書評: 共同幻想論

民族系は理解が全然進まないのがおもしろい。こう、空間を想うよ。

遅いインターネットにあった吉本隆明の共同幻想論、その三幻想の「自己幻想」「対幻想」「共同幻想」に触れたかった。意識としては、対幻想があり混一で共同幻想がはじまり、続き、自己幻想か。ちなみに、遠野物語は Kindle で無料配布されている。

後日か

  • 巫女、祭儀、母制、罪責、規範、起源

禁制論、憑人論、巫覡論、他界論

  • ただ言語というものは本当はない、文学においての芸術
    • 私にとって言語は思考の基本だが、言語がなかった世界に興味がある
  • 共同幻想という概念がなりたつのは人間の観念がつけりだした世界をただ本質として対象にする場合においてである
  • この最初の〈他者〉は〈性〉的な対象としての異性である。そして自分にとって禁制の対象が〈共同性〉であるとすれば、この〈共同性〉に対する自分は、自己幻想であるか〈性〉的な対幻想であるか何かいずれかである
  • 自分にとって自分が禁制の対象である状態は強迫神経症に現れる
  • 山人そのものは未開の異族の象徴とも考えられる
  • 山人譚には、猟師仲間の日常生活の繰り返しの中から生まれた共同的な幻想が共同的に語り伝えられるという本質しかない
  • 高所他界
  • 自分の死を心的に自己体験することはできない
  • それは、〈死〉において人間の自己幻想または対幻想が極限の形で共同幻想から〈侵食〉されるからだという点に求められる
  • 死譚っていいな
  • 対幻想に侵入してくる〈他界〉の概念

対幻想論

  • 人間は〈性〉として見る限り、夫婦、親子、兄弟や姉妹の関係、そして家族が生み出される
  • イザナギとイザナギの個処よる典型的に共同幻想曲〈国生み〉が〈対〉幻想の行為と同致することを象徴している
  • 対幻想の中に〈時間〉の生成する流れを意識した時女性にフォーカス
  • 穀物が〈時間〉の観念によって育つように人間にあっては子供を産む女性に〈時間〉の根源が求められた
  • 部族において、自然時間の観念を媒介して、共同幻想と対幻想は同一視された
  • 人間の〈対〉幻想に固有な時間性が自覚されるようになって〈世代〉を獲得、近親相姦がタブー化されたのはそれから
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