書評: 超孤独死社会

私が思うに、孤独死対策は自身のアバターも持つこと。それを使って第 2 現実を作り、そこでの時間を増やすことだ。

さて、孤独死ビジネスがバブルである。そのひとつ特殊掃除業者の話が本書のメイン。しかし、描写がチープで ex)「すさまじい異臭が」とすさまじいすさまじいと単調だ。現場の様子が伝わらないのは残念である。格安で請け負う業者もいるようだが、人情といえば正義になるわけではない。見守りビジネスも盛んであるが未だ成功例はなし。

  • 日本人の10人に1人が孤独状態
  • 彼らの遺体は警察によってひっそりと運び出され遺品はまるでこの世に存在しなかったかのようにゴミとして処理される
  • 特殊掃除業者にとって夏場は書き入れ時。現在はプチバブルでこれからも新規参入者が増える
  • 孤独死現場では男女に関係なくアダルトグッズなどが見つかることが珍しくない
  • 心疾患系に患った人は、まずリビングから。逆に精神が病み出すとキッチンなど水回りから汚くなる
  • 尿の入ったペットボトルのキャップを全てあえそのままシンクに流す。トイレが詰まって使えなくなっていたのだ
  • セルフネグレクトは高齢者だけではなく、むしろ65歳以下の方が福祉の網にかかりづらい
  • 友人の治療費を稼ぐためにぼったくりの廃品回収業を始めた上東
  • 特殊掃除業者が最も恐れるのは感染症
  • 掃除が終わると僧侶を呼んで清める
  • 僧侶も特殊掃除業者も孤独死ビジネスで儲ける
  • プライドが高い人は、一度失職するとセルフネグレクトへおちる
  • 臭い人は孤独死予備軍
  • p.102 の謎。孤独死した人が飼っていた猫、飼い主の遺体は処理されたが、なぜ猫が部屋の中にいたのか?
  • 孤独死の犠牲になるペットたち。飼い主の死後も生きるため必然飢え渇きにさらされるペットたち
  • 蛆の大きさで死後を計測
  • 遺族が遺体の引き取りを拒否した場合や身寄りがない場合は最終的に行政が納骨や合祀の費用も負担する。ようは税金
  • そして漂流遺骨となり、合祀墓 (超低額の共同墓地) へ
  • 送骨 … ゆうパックなどで骨を送ること
  • ミソク … 見積もり即施工
  • レンタル家族ビジネスは親族の手間を金で解決しつつ、見守りができる。これは今後もっと増えるだろうな
  • 孤独死保険。孤独死の事後処理で家が1軒立つくらいかかる場合があるため
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