私は人生において、お金と幸福は比例しなければ直結もしないことは体験してきた。しかし、お金の本質や未来が知りたい!そう思って探した本がこれです。著者のあさる文献の量がすごい。それらがまとまった貴重な一冊です。
お金の起源は物々交換ではなく、債務だろうか
- グラミン銀行 … バングラデシュの貧困層の味方な銀行。低金利無担保で融資する。創設者はムハマド・ユヌス (ノーベル平和賞受賞者)
- お金は経済的な役割だけではない
- お金は距離を生んだってフレーズなんだっけな
- 脳にとってお金は刺激物
- 本書はお金を擬人化 (生命体と) して考察していく
- 精神
- 身体
- 魂
- 人類 800 代 (うち 600 代は洞窟の中)
- エネルギーは自然界の貨幣
- マルハナバチと電気
- 需要が通貨になった
- 専門性が高くなればよりニッチは狭まり、競争はなくなる
- 人間の胃袋は他の霊長類の 6 割ほど
- 紙幣を数えるとお湯の熱さを感じない。皮膚伝導反射の増加。生理も微妙に変化
- 本人は自覚しなくとも、報酬が期待されるとき人間の脳は具体的な行動を促す
- 高額なほど神経の活動を促す
- 脳細胞のネットワークは配線し直されていくので、ほとんど何でも貨幣として認識される
- エロス (ポジティブ) は大胆な投資をさせる。蛇はネガティブ
- カジノのフリードリンクはポジティブ
- クワキウトル族の美徳は貰い物壊す
- 日本の贈り物の様式美
- 義務をお金に換算すると債務といえる
- 借金は人を支配する手段
- ビールは野菜、ビールは野菜
- アゴラ … 市場、広場
- 貨幣の発行者には利益がある。いつの時代も権力者はそうしてきた
- 硬貨の金属の流通を妨げることで、支配する
- 価値があると誰もが信じるから価値がある
- 経済の悪化は、貨幣の歴史は膨張とインフレに向かう傾向が強い
- ハードマネーはそれ以上の価値に変換されてしまうリスクがあるが、ソフトマネーは詐欺、不正行為のリスクが強い
- 金属から解放されるために、ソフトへ、よりソフトへ
- テクノロジーは見えないところに消えていなければならない
- これぞテクノロジーの本質だね
- 紙幣というバイオハザード
- 会子 … 中国、960-1127 年頃の手形の一種
- 宇宙のネットワーク構築費用は誰の負担
- 評判も一種の通貨
- エネルギー共有が最終貨幣か
- 金は血液だが、命の源ではない
- 正方形のケツ