SNS 依存と承認欲求の話

“認められたい” は誰にでもある欲求のはずです。
有名な話ではマズローの欲求5段階説。生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求とある。承認欲求とは “他者から認められたい、尊敬されたい” という願望といえます。

欲求を満たすことは生きる糧、やる気の源であるから、この欲求が満たされるときにとても気持ちよく、それ自体は自然の姿だろう。しかし、インターネットサービスを構築する仕事柄こうよく考えます。「この承認欲求というのが現代では少々厄介だな」と。それなりに本は読んでみましたが、いまいち腑に落ちないため自分なりの経験を踏まえて考えをまとめます。

承認欲求の基準

物心つき、ただ生きていくなかで、親に褒められる、恩師に理解される、兄弟に認めてもらえるなど、それらをきっかけにもっと理解されるには、褒められるにはどうすればいいのかを考え出し成長していき、その段階で個人の承認欲求獲得レベルに差がでてきます。すぐに手に入る人もいれば、求めても求めても獲得できな人もいます。思春期を終えるころに、いわゆるひとつの承認欲求獲得の基準、満たされる器とそのレベルが決まるはず。ただし、この基準は固定観念のようなものだと思うので、その気になれば変えれるのは間違いないでしょう。
※ 生い立ちが特殊だと承認欲求に変化があります

承認欲求は努力が必要

欲求は獲得までの努力があるからこその達成感と考えています。仕事後のビールがまさにそれ(笑)。この努力という段階をスキップまたは微小で済ましてしまうと欲求への意欲がだんだんと枯れていってしまうでしょう。この枯れるきっかになっているのがソーシャルメディア (以下、SNS) です。(SNS が直接ではなく、あくまでもツールとして活用できていない場合に限る)
今日では SNS 依存と承認欲求はきっても切れない関係です。例をあげるまでもないですが、SNS では努力なくして承認欲求を満たすことができます。テキストだけでも、写真1枚でもアップロードすれば空気を読んでくれるお友達が「いいね」をくれる。これがきっかけでしょうか、そこから一気に努力の意欲が枯れていき、次第に妄想や加工(幻想)、手短なもので「いいね」を得て、それで承認欲求は満たされていくサイクルに入り、依存となります。これは悪いことではないが、本来の達成感は得られなくなり、あの素晴らしい感覚は次第に失われていってしまうのでしょうね。

承認欲求が他の欲求を喰いはじめる

先に私の話をしましょう。私も SNS 依存でした。それに気づいたのが1年前だろうか。それまで2006年頃にTwitter、Facebookをはじめ、それから Instagram や Google+ どっぷりとはまっていった。1日に数時間は使ったのではないだろうか。ネタ画像つくったり写真を撮るのに必死でした。それでも楽しかったのでそれはよしとしています。

SNS をやめるキッカケはなんだったかな…。ある時、急に怖くなったのは覚えています。そう、自分の異常さに「何をやってんだ…」と。
常にスマホで SNS をチェックしている自分、トイレでも、信号待ちでも、電車でも、暇あればタイムラインの更新を繰り返し、通知をチェックしている自分。これらの自分に違和感と恐怖が起こりやめました。自分なりのやめ方は後ほど記します。

その SNS 依存を経て感じているのが「承認欲求は他の欲求を喰う」です。マズローの欲求5段階説でいうと、なかなか不格好なピラミッドになりますね。本来そこまで高くない承認欲求の優先度があがっていく感覚を味わいました。まさに「いいね」で腹すら満たされるといってもいい。これは興味深いが、死ぬよね。「いいね」だけで生きれるなら進化だ!と喜びたいところですが、欲求のバランスがあり、努力があってこその進化が本来の姿と断言できるから、SNS 依存から得れるものは私にはなかったのです。

SNS 依存のやめ方

SNS 依存は私にとっては恐怖として決着したが、正直な話、私は SNS 依存ユーザ層 (スマホに時間をかける層) で飯が食えているので良し悪しの判断はグレーといったところです。同じように恐怖や違和感を感じている人へ、私なりの SNS 依存のやめ方を紹介します。

  • ステップ 1: SNS のアプリを消して、ブラウザでログインして使う (いきなりやめない!
  • ステップ 2: PC でも使う人は PC の hosts で SNS ドメインをブロックする (情報収集時に解除する
  • ステップ 3: ブラウザ閉じるときに最後は必ずログアウトする
  • ステップ 4: ログインパスワードを毎回入力にする (ブラウザの保存はリセットしておく)
  • ステップ 5: パスワードを難解かつ二段階認証にする (打つのめんどい & さらに手間増えてぇぇえ
  • ステップ 6: 気づけば依存消えて、やめれる

ようは手間を増やしていけばやめれる作戦です。アカウントを消すとストレスがすごいので、消さずに「いつでもログインできる」という安心感を保持しておきます。

承認欲求は次の段階へ

最後に次の段階のお話。SNS から承認欲求を獲得をやめて通常の生活に戻ると、現代においての承認欲求の次の段階へすすむことができます。それはインターネットの不特定多数ではなく、身近で少人数で手の届く範囲の人からの「いいね」を大事にできる生活です。「すすむ」というより「本来にもどる」と言うべきかもしれませんが、SNS 依存における承認欲求を経て欲求も進化したのだろうかと思うところがあります。恋人でも、親でも、友だちでも、愛する人たちからの「いいね」を集める努力で満たしてみましょうか。

余談ですが、こうしてたまにブログを書くのも、いわゆる承認欲求と自己実現欲求を満たすための1つの手段です。

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