書評: ケトン体が人類を救う

「糖質を減らす」 + 「タンパク質と脂肪はたくさんとる」
産科医 宗田哲男 (Tetsuo Muneta)

  • ケトン体代謝の状態が本来の人間の身体に適した状態
  • 胎児や申請時、妊婦の血液にはケトン体が非常に多く含まれる
  • 釜池豊秋 (かまいけとよあき)
  • 赤子はケトン体。妊婦はタンパク質と脂肪が中心のほうがよい
  • エネルギー代謝率 肝臓 27%、脳 19%、心臓 7%、腎臓 10%、筋肉 18%、その他 19%
  • ケーヒル (CAHILL ( によると、子どもの場合は、脳は 40%~50%
  • 絨毛 (じゅうもう) … 胎盤の構造の一つ
  • 糖質依存は生活習慣病、うつ病、歯周病、そして癌
  • HbA1c (ヘモグロビンエーワンシー) … 糖化ヘモグロビンの割合。血糖値が高いと HbA1c も高い
  • 「赤ちゃんはお腹の中からお弁当を持ってきているので大丈夫」
  • アシドーシス … 酸性血症。血液の酸性度が高くなりすぎた状態で、症状としては、吐き気、嘔吐、疲労感、脱力感に始まり、眠気、そしてひどくなると意識が朦朧としてきて、吐き気が強くなる。そのまま放っておくと、やがて血圧が下がり、ショック、昏睡、歯に至る
  • ケトーシス (高ケトン血症) … 糖質をとっていないときには普通のこと。「高血糖を起こしてしまう」ことが原因
  • 体内貯蔵のグリコーゲンは 200~300g ほどで、1000kcal しか持ち合わせれない。12 時間くらいほ可動
  • 脂肪酸とケトン体は、細胞内のミトコンドリアで代謝される
  • コレステロールは、細胞膜の補修や脂肪の代謝や神経の制作をしながら血管の修理もやっている、宅配便+便利屋である
  • 肉食動物はケトン体エネルギー
  • 鳥の卵はタンパク質と脂肪で糖質はない
  • 食べた脂肪が先に使われる
  • 「ケトン体が飢餓のときに上昇する」が誤解の最大の原因
  • 炭水化物 = 糖質 + 食物繊維
    • なお、きのこは炭水化物だが、ほとんどが食物繊維
  • 食品成分表に「糖質量」が隠される場合が多い
  • 「女子栄養大学」の編集本は糖質を隠す
  • カーボカウント (食事の炭水化物を計算すること)
  • 脳をつくるためにはたくさんの脂肪が必要
  • MEC 食
    • 肉 (MEAT)
    • 卵 (EGG)
    • チーズ (CHEESE)
  • KK30 (カムカム30) … 30 回よく噛んで食べる
  • 妊娠糖尿病 … 詳しくは 52%
  • 人工甘味料は血糖値もインスリンも変化しないため、砂糖中毒からの離脱には向いている
  • 日本糖尿病学会「ごはん食べて、砂糖をとって、薬を使え」というマッチポンプ
  • 体内にはティースプーン一杯の 5g の糖分だけ。これが正常
  • ふすま … 小麦の皮の部分。血糖値を上げにくい
  • アルツハイマー病は第三の糖尿病と呼ばれるようになってきた
    • 脳にインスリン欠乏が起こることと、脳内でインスリン抵抗性が発生することがある
    • アルツハイマー病の患者の脳では、インスリンの効きが極端に悪くなっている (ブドウ糖をうまくエネルギーに使えない)
    • インスリンが使えないと、神経細胞はグルコース (ブドウ糖) を使えなくなり、神経変性をお越し、記憶障害などの神経症状が出てくるようになる
    • やはり、中鎖脂肪酸の MTC オイルだ!
  • 中鎖脂肪酸の MTC オイルは、長鎖脂肪酸と比べて 5 倍も速く分解されてエネルギーになる
  • がん細胞は、そのエネルギー産生を嫌気性解糖に依存しているため、正常細胞の何十倍ものグルコース (ブドウ糖) を取り込む必要がある。また、がん細胞内では嫌気性解糖によって大量の乳酸が産生され、これががん細胞の増殖や転移の促進に関与しているという説もある
  • 「甘いおのはがんの栄養になる」と言われ始めている
  • がんの転移を調べる PET 検査では、がんのこの「ブドウ糖を大量に取り込む」という性質を利用している
    • フッ素の同位体で目印をつけたブドウ糖を注射し、この薬剤ががん組織に高濃度に集まる性質を利用して、がんの転移の位置や広がりを見つける
  • つまり、ブドウ糖を利用できなくすれば、正常細胞へダメージを与えず、がん細胞だけを死滅させることができるという考え
  • がん細胞はケトン体を利用できない。まさに、がん細胞への兵糧攻め
  • 「高濃度ビタミン C 点滴療法」
    • がん細胞の大好物はブドウ糖
    • ビタミン C は分子構造がブドウ糖に似ているので、がんが間違えて取り込む
    • ところが、ビタミン C はがん細胞の中に入ると、過酸化水素という活性酸素を発生して、がん細胞をやっつける
    • しかし、問題はビタミン C が体内に 4 時間しかとどまらない
    • ケトン体状態 + 高濃度ビタミン C で、よりがん細胞へビタミン C を取り込ませる作戦
  • たくさん運動して代謝エネルギーが多いなら糖質は制限不要
  • ケトン体管理の達人
    • カロリー計算はしない
    • 糖質 (炭水化物) をとらない
    • タンパク質を 1 日 60g
    • 野菜で食物繊維とミネラル (マグネシウムや亜鉛) をとる
    • ココナッツオイルを 1 日大さじ 1~2 杯とる
  • MEC + KK30 のシンプルケトン生活
    • 肉 200g (豚でも鳥でも牛でも、魚でもよい)
    • 卵 3 個 (6 個でもよい)
    • チーズ 120g (6 ピースのチーズ 6 個分)
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