共同幻想論の吉本隆明氏のひきこもりについて述べられた本。
私が「ひきこもる才能」に着目したのは、コロナ禍で引きこもることに耐えられない人たちがいると知ったときだ。彼らは常に人と会ったり、旅行や会食をしなければ何かを維持できないのである。本書で彼らのように「第二の言語」も持たない人種についても解説それている。
私が思う「ひきこもる才能」とは、いわば脳からの奴隷解放である。腹圧高めて励もうぜ!
- 子どもにまとまった時間をもたせることが大事。一人でこもって過ごす時間こそが「価値」を生む
- 時間を分断されては、まとまった時間をもちにくくなる
- 意識高い系のやべえ引き出し症候群の素人たち滅べ
- 第二の言語という考え方
- 他人とコミュニケーションをとるためてまはなく、自分に発して自分自身に価値をもたらすような言葉
- 感覚への刺激ではなく、内蔵に響くような言葉
- いわば、内臓の言葉。他人に伝えるのは二の次
- 反対に、社交的に交わりは脳に直結するものには有効か
- 親は自分が学生だった頃を忘れてしまう
- 一歳まで安心感をもって育たなかった子どもは、その後、ずっと苦労する。その間、母親が不幸であってはならない
- 一年は国から保証がいるかもせれんが、傷をもった子が親になり、子を生み、育児放棄して繰り返されるジレンマ
- 子どもの自殺歯親の代理死
- 傷ついた親に育てたれた子は自殺する
- 自殺から子を守る会の親たちは、世間に啓蒙するより、自分自身を見つめなおせ。子はあたなの代わりに死んだのだから
- 脳梗塞の発作の後の自分が形骸ニすぎないと遺し死んだ江藤淳
- 年を取れは取るほど生命にケチ臭くなるもの
- 活力があるときは死が怖くない
- この頃死がなお怖くなったが、そういうことか
- 生命力あふれる老人になるように心がける。活力なければケチになる
- 自然死するために人は抗う
- 死は近親者が納得した時点で成立する
- 孤独に飽きたら銭湯や神社など賑わっている場所に身を置く。誰とも話さなくてもよい
- サッカーで日本が負けてナショナリストと気づく
- 蛍の光の 2 番以降は帝国主義、植民地支配の歌となる
- 著者は戦争の世代の人間だが、戦後自分なりに考えながら立場を変えていき、いわば転向した戦中派
- 日本には特攻隊があったからこそ、911 などで「自爆テロ」という言葉を使いたくない
- 老人になったら憂鬱の軌道に入らないようにしなければならない。ハマったら最後