書評: 荒木飛呂彦の漫画術

スケザネ氏の 2020 年に読んでよかった本に選ばれていて、かつ、お手頃価格だったので即読んでみた。テーマの考えかたがクリエイティブ業にはささった。

  • 黄金の道を歩む
  • 最初の 1 ページをめくらせる
    • 漫画に限らず、人もコンテンツも最初の印象がすべてよね
  • 売れている漫画の最初の 1 ページをとにかく分析する
    • 読みたくなるタイトルを探す
    • 1 コマ目は、「いつどこで、誰が何をしているのか」。つまりは、5W1H が基本
    • それに個性をつけて差別する
  • やっぱ西部劇はイーストウッドしょ
  • 王道を行くための「基本四大構造」
    • キャラクター
      • 設定が二番煎じでは新鮮味がなくてだめ
      • キャラに行動原則、哲学がちゃんとある
      • 馬鹿だったり (おバカキャラではない) 卑怯であったりしてはならない
      • 卑怯者は読者の共感を得られない
      • ヒーローは孤独であれ。イーストウッド監督作品の主人公は徹底してこれである
      • キャラの履歴書、身辺調査書 (途中で書き直すのはアリ
    • ストーリー
      • 起承転結
      • 主人公は常にプラス (プラスとマイナスの法則において)
        • プラスの連続は大変な構成だが、マイナス (挫折など) はご法度
      • スーパーヒーロー「やめたい」← Fu——–k
      • 敵に捕まって (マイナス)、逃げる (プラス)、は結局プラマイゼロで意味がない。最初から捕まっているならプラスになるだけなのでおk
      • ザ・ウォーキング・デッドなどがんがんマイナスに行くのも、一周回ってプラスとも言える
    • 世界観
      • 作り込むことで、読者は「この世界にひたりたい」と思う
      • No. 1667 世界観の作り方
    • テーマ
      • 上記の 3 要素を総括するのがテーマ
      • 決してブレない。作品の哲学でもある
      • テーマはより細分化してよい
      • ジョジョのテーマは人間讃歌
  • あらゆる作品、とくにヒットしているものをこの基本四大構造にあて分析しよう
  • No. 461 キャラクター作成のために「動機リスト」をつくろう
  • 空条承太郎はクリント・イーストウッドが投影されている
  • ヒットしている作品の傾向よりも、自分がいいと思う、自分が好きなものに忠実でありたい
  • 魅力あるポージング
  • 可視化アンド可視化アンド可視化
  • デジタルはアナログに戻れない。ゆえに、アナログが上である
  • 原画の持つパワー。デジタルからの出力 (印刷物) では感じられないエネルギー
  • 本当におもしろいことは、あとで思い出す
    • これ大事よね、そうして自然淘汰で残ったものを作り上げる
  • 日本のネームは心や表情も。欧米のネームはキャラの行動にフォーカス
  • 褒められて伸びるのは子どもだけ。人から褒められても本気にせず、すぐに忘れる
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